令和2年 元興寺節分絵馬

元興神絵馬 ガゴゼえま
横15.0cm×縦9.5cm(南都 元興寺 紫灯大護摩供 奉修済です。)
厄除招福の御守護として門口か室内丑寅(東北)におかけ下さい。

先着30名様とさせて頂きます!


・ 元興神(ガゴゼ)の由来

その昔、元興寺の鐘楼に悪霊の変化である鬼が出て、都の人達を随分こわがらせたことがあります。
その頃、尾張国から雷の申し子である大力の童子が入寺し、この鬼の髪毛をはぎとって退治したという有名な説話があります。 この話から、邪悪な鬼を退治する雷を神格化して、八雷神とか元興神と称することになり、鬼のような姿で表現する様になりました。 元興寺にまつわる鬼のことをガゴゼとかガゴジなどの発音で呼ばれ、日本全国にも伝わっているようです。

最近余り見かけなくなったことだが、子供が舌を出し、目の下を指で押さえて、「アッカンベ」とか「ベッ」と言っておどける仕草がありました。 鬼事(鬼ごっこ)の古い型で、ベカコは、メカゴー(目掻う)あるいは目赤子ともあるが、「ベカコ」「ベッカンコ」といい、「ベッガンゴ」から変化したものかもしれません。 「ガンゴ」は「ガンゴウ」からきており、「ガゴジ」や「ガゴゼ」と同様に元興寺(がんごうじ)から生まれた鬼の言葉のようです。 淡路や徳島方面の古老によると、昔、泣き止まない子どもを論すのに、「ガゴジが来るぞ」とか「ガゴゼが来たよ」と言ったといい、元気の良い子供を「ガンゴ」とか「ガンボウ」と呼んだといいます。

近世の風物や習俗を解いた書物には、子供を威すのに「ガゴジ」、「ガゴゼ」と言って、目を見開き、口を大きく開けて、鬼の真似をすることがあったという。 「ガゴゼ」というのは、昔、元興寺にいた鬼のことをいうので、「ガゴジ」(元興寺)といったが、後に寺方が「ガゴゼ」(元興神)というようになったと識しています。

狂言「清水(しみず)」の中で、太朗冠者が清水寺に代参するのを断わる理由として、「ガゴゼが出るから恐ろしくて行けません。」というセリフが今も残っています。
また、「大和名所図会」の元興寺の項には、「美しい女(おんな)を鬼ときく物を、元興寺(がごじ)にかまそというは寺(てら)の名」と言う狂歌が載せられています。 つまり、元興寺は寺の名よりも鬼の代名詞として浸透していたことが分かります。


元興寺の鬼伝説は、「日本霊異記」の道場法師の話がその原型とされています。 道場法師は雷の申し子として誕生し、大力となって朝廷の強力に勝ち、元興寺の鬼を退治し、寺田の引水に能力を発揮して功績を上げ、後に立派な法師となったという出世話です。 ところが、この中で鬼退治の場面がクローズアップされ、唱導師が解釈を加えて、鬼事(春を迎えるおこない)と結び付けられていったのでしょう。 元興寺では鬼を退治した道場法師を神格化して、「八雷神(やおいかづちのかみ)」とか「元興神」と称し、奇怪な鬼面を伝えています。 農耕を助け、鬼を退治し、佛法を興隆した鬼神を象徴しているのでしょう。

古来、鬼は闇に隠れ、人を啖(くら)うものとされ、悪鬼邪気の象徴であり、追い払わなければ、春は来ないと言います。この鬼を退治するのに元興神のような鬼を超える鬼神(雷)の存在を想定したのです。 元興神のような鬼の御礼や屋根の鬼瓦、「なまはげ」などは、人が避けなければならない恐ろしいもの(悪鬼)なのではなく、悪鬼が畏れる存在(善鬼)なのです。 悪鬼は指が3本とされる。三毒(貪欲・瞋恚・愚痴)の煩悩しかありません。智慧と慈悲という大切な2本の指を亡失したのです。 鬼神のように活躍する人は、待望したいが似て非なる悪鬼の人は追い払わねば、春は来ないと言うことです。 いずれにしても、鬼は誰の中にも存在することも忘れないでいたいです。

(上記は、南都 元興寺 公式サイト https://gangoji-tera.or.jp/ より掲載しました。)

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