2022/02/21 13:42

1953年、大阪に生まれた籔内佐斗司氏は、東京藝術大学および大学院で彫刻を学んだ後、同大学院保存修復研究室で、仏像の古典技法と保存修復の研究に従事しました。

その経験をもとにして、檜・漆・顔料などを素材とする独自の制作技法を開発し、1987年に彫刻家として独立し、創作活動を始めた。彼の作品世界を代表的するキャラクターである「童子」は、森羅万象にひそむ命の根源を象徴し、彼らを通じて仏教的世界観やアニミズム的生命観を表現しています。



大漁 三◯三童子 / 2022 檜、漆、顔料



蓬莱霊亀の童子 /2021  檜、漆、顔料


また木彫のほかにブロンズ作品を用いた屋外彫刻やマルチプルアートなども手がけ、活動の範囲は多彩で広汎です。

そして氏が「ART FOR THE PUBLIC」と呼ぶ公共空間に設置した作品は、全国に約100箇所を数え、その数は今も増え続けています。




宍道湖うさぎ / ブロンズ (島根県立美術館)


2004年からは、東京藝術大学大学院文化財保存学の教授として、文化財保護の人材育成と仏像修復にも携わっている。

2010年に開催された「平城遷都1300年祭」の公式キャラクター・せんとくんのデザインを担当したことを機に、あらたに仮面舞踏集団「平成伎楽団」を結成。







2011年には、NHK「仏像拝観手引き」に出演し、篠原ともえさんと共演。

仏像の知識をわかりやすく解説し、全国各地で講演活動も行う。




2013年には籔内佐斗司展「やまとぢから」を全国5会場で巡回、翌年、2014年島根県立石見美術館にて「籔内佐斗司彫刻展」を開催。2015年から2019年にはアートフェア東京へ新作作品を発表するなど、現在も精力的に幅広く活動中。


籔内佐斗司の作品は日本全国で開催される展覧会場にてお求め頂けます。

作品の資料等お求めの方は、info@uwamuki.comまでお問い合わせください。